03/05 〔広報〕 3/21(金)18時~ 友の会トークサロン「ふみよむゆふべ」
女はらからの王朝物語史-『伊勢物語』『源氏物語』を中心に-
語り: 大井田 晴彦氏(名古屋大学大学院人文学研究科教授(日本文学))
日時: 2025年3月21日(金)午後6時~7時30分
場所: 中央図書館2階ディスカバリスクエア
参加無料、事前申込み不要、会員以外の方も大歓迎です
平安時代の物語には、若い貴公子が美しい姫君を垣間見することで恋が始まる、というパターンが多く見られます。たとえば『伊勢物語』初段では、奈良の春日の里に狩に出かけた、元服したばかりの主人公が「女はらから(姉妹)」を垣間見て心を惑わします。垣間見られる姫君は一人でもよさそうですが、なぜか姉妹となっています。この話は、後の『源氏物語』などにも大きな影響を与えています。「若紫」巻で、北山に赴いた光源氏が生涯の伴侶となる紫上を見初める場面は、教科書にもよく取り上げられます。また、「橋姫」巻の、薫が宇治の山里で大君・中君姉妹の合奏を垣間見する場面は、国宝絵巻にも描かれ有名です。他にも王朝物語には、「女はらから」が登場する印象的な話が少なくありません。『伊勢物語』『源氏物語』を中心に、王朝物語における「女はらから」の問題について考えてみたいと思います。
附属図書館友の会トークサロン 「ふみよむゆふべ」は、しばし別世界をお楽しみいただく「ふみ」にまつわる「ゆふべのひととき」、第51回を迎えます。皆さまお誘いあわせの上、奮ってのご参加をおまちしております。
ドキュメントアクション